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高島嘉右衛門「増補高島易断」明治期版 4冊揃嘉右衛門の直筆署名入り！◆易占

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現在日本で易といえば高島と言うほどの代名詞となった元祖、呑象・高島嘉右衛門の畢生の大著、『増補高島易断』、元亨利貞の4巻揃いです。易経の全文を解説し、加えて伊藤博文の難を予言したことをはじめ、当時の歴史を裏で支えたかの感がある貴重な占例が満載です。巻頭には嘉右衛門の肖像があり、卦を立てている貴重な写真もあり、また最終巻の巻末には中国の高官方から嘉右衛門に送られた書簡の写しも綺麗なまま残っています。現在では復刻版もいくつか出ていますが、出品は明治44年（1911年）、今から113年も前の発行のオリジナル版です。さらに、第一巻の巻頭に嘉右衛門の直筆のご署名がある大変貴重なお品です。画像でご覧いただけるように、「為柄澤君呑象」とあり、「柄澤」とは、嘉右衛門の弟子筋に当たられ、易に関する書籍も多い、柄澤照覚に献本されたものと思われます。巻末には別の手にて「大正二年四月八日正五位高島呑象翁授與」とあり、この文字が柄澤照覚のご筆跡と思われます。大正二年は西暦では1913年で、嘉右衛門は1914年10月にご逝去されているので、ご逝去の1年前のご寄贈ということになります。現在の復刻版はすべてオリジナル版のコピー印刷ですが、こちらはオリジナル版は金属活字を組んで印刷した活版印刷で、印字の美しさから手間とコストのかかりかたまで全く異なる、似て非なるものです。明治期版は揃いで出るとサインなどなくてもお店によっては10万円以上で売られるもので、出品価格は嘉右衛門直筆入りの貴重な書籍としては決して高いものではないと思います。嘉右衛門に私淑される方には家宝とも言える生涯のお宝本になっていただけると思います。易を学ぶ方に、嘉右衛門のファンの方に、大変貴重な直筆入り本をぜひどうぞ。注意事項表紙に変色やカバーの糊の浮き、シミ、小傷などあります（画像）。紙周りにやけやシミが強くあります（画像）。本文にやけ、一部角の欠け、折れ跡、縁の傷み、テープの補修などあるページがあります（画像）。元、亨、貞の巻の裏見返しの喉に、テープでの補修、補強があります（画像）。本文の文字面は概ね綺麗で、全体には110年以上の経年を考慮すると、決して悪い状態ではないと思います。